カナダへの持ち込み禁止・制限されているモノ・食べ物は?

昔に比べ、海外がずんぶんと近く感じるようになりましたね。みなさんの中には、年に何度も海外旅行をする人もいらっしゃるのではないでしょうか。カナダにも毎年数多くの日本人が入国していますが、どこへ行っても最初の登竜門として避けて通れないのが、入国審査。知らないうちに違法していた!ということがないように、今回のブログでは、「カナダへの持ち込み禁止・制限されているモノ・食べ物」についてまとめてみました。

インスタント食品は要注意!

「旅行先で小腹が空いた時用に!」と、カップラーメンなどのインスタント食品をキャリーケースに入れて持っていく人も少なくないはず。

ただ、カナダでは以下のような農作物に関して、持ち込みが禁止・制限されています。

  • 一部の果物
  • 野菜
  • 蜂蜜
  • 乳製品
  • 植物

加工品だったら大丈夫でしょ!とついつい思いがちですが、たとえ加工品であっても、肉類は要注意なんです。

というのも、インスタント食品の中には、たまに肉エキスや肉の粉末などが入っていることがあり、それが問題になることもあるので、持参する際は、事前に中身をチェックしておきましょう。

たまに、ネットなどで「私は何も言われず、持ち込めました!」と言っている人もいますが、それはたまたまバレずに持ち込めた、というだけのことです。

カナダにどうしても持ち込みたい場合や、これは申告した方がいいのかな?と自分では判断がつかないモノは、手荷物に入れて申告しましょう。

もし申告にウソがあることがバレた場合、没収,罰金または刑事訴追されることがあるので、要注意です。

武器は、もちろん禁止🚫

言わずもがな、武器となるものは持ち込み禁止です。

そんなの分かってるよ!と言いたいところですが、念のため。

銃はもちろん、飛び出しナイフ、催涙スプレー、催涙ガス、スタンガンなど、全て禁止です。

ついでに、麻薬,火器,絶滅危惧種の動植物などの持ち込みも、もちろんNGです。

カナダに持ち込む現金にも制限はある?

一人につき、持参額が1万カナダドル相当(約85万円)未満の場合は、申告不要で持ち込みOK!

こんな大金を持ち込もうとする人は少ないと思いますが…。

1つ注意しなければならないのが、「1万カナダドル相当」と言っても、現金だけではなく、

  • 小切手
  • トラベラーズチェック
  • 日本円以外の他通貨

も合計額に含まれるという点です。

もし、1万カナダドル相当以上持ち込む場合は,カナダ入国時に申告する必要があります。

  • なんのために、そんな大金を持ち込むのか?
  • 違法性はないのか?

など、入国審査官にそのお金について詳しく質問される場合もあるので、持参した理由を明確に説明できるようにしておきましょう。

薬の持ち込みは、大丈夫?

持病などで、一定の薬をカナダに持ち込む必要がある人もいると思います。

何か聞かれた時に、薬の成分を説明できるよう、お医者さんから処方箋(英訳必要)をもらっておくとGood。

また、薬だけではなく、

  • 健康食品
  • ビタミン剤
  • 化粧品

などの中には、カナダに持ち込めない成分が含まれているかもしれないので、中身の成分が英語表記されてあるものだと安心です。

贈答品、60カナダドルまでは免税!

お土産などの贈答品の持ち込みに関しては、1品あたり60カナダドル以下であれば、免税対象となり、カナダへ持ち込みOKです。

もし、60カナダドル以上の贈答品を持ち込む場合は、関税が課されます。

*タバコ、アルコール、広告用品は贈答品とみなされません。

お酒・タバコの持ち込みは?

カナダの州ごとの年齢要件*を満たす場合、以下の範囲内であれば、免税で持ち込みOK!

ただし、これらの品目は、カナダ到着時に携帯品であることが条件です。

【アルコールの免税範囲】

  • ワイン:1.5リットル
  • ワイン以外の酒:1.14リットル
  • ビール:355 ml缶×24缶、もしくは8.5リットル相当量

【タバコの免税範囲】

  • 紙巻きタバコ:200本
  • 葉巻タバコ:50本
  • 刻みタバコ:200g

【*輸入が認められる最低年齢】

  • タバコ:カナダ全州で18歳以上
  • 酒類:アルバータ、マニトバ、ケベック州は18歳,その他の州は19歳

*最新の情報は、カナダ国境サービス庁(Canada Border Services Agency)でご確認ください。

申告方法

それでは実際に、どのように「申告」したらいいのでしょうか。

初めての方は少し戸惑うかもしれませんが、そこまで難しくはないので、ご安心を♪

Step1:税関申告書を受け取る

飛行機が離陸して30分後くらいに、キャビンアテンダントの方が「税関申告書(Declaration Card)」という紙を機内で配り始めるので、それを受け取ります。

ボールペンを1本持参しておきましょう。

税関申告書は、到着した先の入国審査カウンター付近にも置いてあるので、万が一機内で受け取り忘れても大丈夫です。

ただし、機内で時間がある時に落ち着いて記載した方がいいですね。

Step2:税関申告書の記載

税関申告書には、

  • 名前
  • 生年月日
  • 国籍
  • 住所
  • フライトナンバー
  • 滞在目的
  • 持ち物(カナダに持込む商品や食品等)

などの、基本情報を記載しますので、手元にはパスポート、フライトチケット、滞在先情報を用意しておきましょう。

税関申告書の書き方については、分かりやすいサンプルを見つけたので、こちらのサイトをご覧ください。

Step3:税関申告書を提出

カナダに着陸後、入国審査を受けます。

その際に、記入した税関申告書をパスポートと一緒に提出して、いくつかの質問に答え、終了です!

☆入国審査官がよく聞く質問例☆

  • カナダに来た目的は何ですか?
  • 滞在予定期間はどれくらいですか?
  • 滞在予定先は何処ですか?
  • 税関申告が必要な物を持っていますか?

このように、だいたい聞かれることは決まっているので、事前に回答を準備しておけば簡単です。

まとめ

いつも最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

いかがでしたでしょうか?

何度かカナダに入国したことがある人でも、知らなかったルールもいくつかあったのではないでしょうか?

一見、細かくて複雑に見えますが、全て覚える必要はもちろんありません。

「国によって持ち込みできる物に制限がある」ということさえわかっていれば、その都度、ネットで最新情報を調べればいいことなので!

知らないうちに違法してた!ということが無いように、安心して入国しましょう!