社会人として5年を過ぎたころ、会社を辞めて海外に行こう!と決心。貯金も目処がつき、ようやく長年の夢が叶う!と気合いを入れて留学の情報収集をしていました。ただ、やっぱり実際に行ってみないと分からないことも多かった…。こうすればよかった!とか、思うことは色々あります。なので、これから1年間のカナダ留学・ワーホリを考えている方に向けて、私の実体験からの反省点を含め、留学費用を少しでも安くする方法&現地情報をシェアさせて頂きます!
1年間のカナダ留学(ワーホリ)のトータル費用:250万4千円
結論から言うと、1年間のカナダ留学にかかったトータル費用は、ずばり250.4万円でした!
もちろん、留学中に何をするかでだいぶ費用は変わってきますが、大手の留学エージェントさんの料金比較のページによると、カナダ留学1年の費用の目安としては、180~267万円ほど。
カナダは他の英語圏の国々に比べて安く行けるのも嬉しい事実。(カナダドルに対して円高なのも、ちょっとお得な気分!)さらに、ワーホリビザの場合は現地で働くことができるので、それも助かります。海外で働く経験+収入もあって一石二鳥!
それでは、実際に私が1年カナダ留学(ワーホリ)に使った費用はどのくらいだったのか、もう少し詳しく振り返ってみます。
留学エージェント費用:約15万円
もちろん、留学エージェントを使わずに、自分で全て手配する人もいますので、この費用はゼロの人もいます。
私は、一人で進めるのが単純に不安だったので、「ラストリゾート」という留学エージェントに色々相談しながら進めていきました。あ、これから留学に行くみなさんに朗報ですが、現在では、ラストリゾートの基本サービスが無料になったようですよ!
【ラストリゾートにサポートしてもらったサービス内容】
- ビザ申請のサポート
- ホームステイ手配
- 日本での無料英会話クラス
- 日本でのTOEICの無料受験(2回まで)
- 現地トロント支店での支援サービス
- 現地空港ピックアップ+送迎
- 現地でのTOEIC模試受験無料(3回まで)
- 現地での語学学校の紹介・手配
- 現地での地下鉄・バス・ストリートカーのマンスリーパス割引
- 帰国後の就活支援
これくらいだったかな?
ラストリゾートは、トロント支店があったので、何かあった時に気軽に相談できる場所があったのは心強かったです。自分で調べることも大事ですが、プロに聞く方が速い場合もありますからね!
追記:エージェント料金について厳密に言うと、実は合計25万円くらい払ったのですが、その中に含まれているホームステイ代(10万円)は、下記の「家賃」のセクションでカウントしているので、ここのセクションでは差し引いた金額を記載しています。
ワーホリビザ申請費用:約11,000円
ワーホリに行くことを決心したら、次はワーホリビザの申請です!そう、ビザの申請にもお金がかかります。私が、申請した時は、$126(約11,000円)でしたが、2018年の申請枠からは$150に変更になったようです…汗
全てオンラインでのビザ申請となり、登録をしてからカナダ政府からのインビテーション(抽選)を待つことになります。申請後、カナダ政府よりビザ許可通知書が発行されるまで約2ヶ月かかると言われていますが、長くかかる場合もあるので、余裕を持って進めた方が安心です。許可通知書は、発行から1年間有効なので、許可通知書をもらってから1年以内にカナダに入国できるように計画しましょう。カナダに入国した時に正式なビザ(ハードコピー)をもらい、そこから1年間がワーキングホリデー期間になります!
海外保険:約27万円(1年間)
あとは、保険にも入っておきましょう。私はAIG(旧AIU)の海外保険に1年間加入しました。
が、しかし!みなさん日本のクレジットカードに付随している海外保険をご存知でしょうか?これを利用すれば、もっと安く済ますことができたかもしれません…。私は、マルイのエポスカードを使用しているのですが、確かに3ヶ月の海外保険が付随されていました。。。最初の3ヶ月だけでもこれを利用すれば、少しはコストを抑えることができると思います。皆さんも一度ご自身のクレジットカードに付随している海外保険があるかどうかチェックしてみてくださいね。
ちなみに、トロント現地で日本語対応してくれる保険会社もあるんです。現地の日本人から教えてもらったのは「BIISインターナショナル」というところ。費用も安めで、日本人スタッフが対応してくれるそうです。もちろん、他にも現地に日本語対応してくれる保険会社はあると思いますが、私はここしか知りません。
フライト代:約26万円(羽田⇄トロント往復)
高い!と思った方、正解です。
私はカナダへは行きの片道チケットだけ購入したので、結局13万円×2という計算になってしまいました。というのも、カナダに旅立つ時、日本に帰国する日が確定されていなかったので、往復航空券が買えないと思っていたのです。旅行会社の人に「片道だけのチケットにしますね!」と言われるがまま買ったので、それが普通だと思っていました。
が、しかし!後々、知ったのですが、カナダについてから帰国日が無料で変更できるオープンチケットを買ってトータルコストを安く済ませる、という手もあったみたいですね(泣)私は「オープンチケット」を購入した経験がないので、詳しくご説明できないのですが、フライトチケットを購入する時、旅行会社の人に相談してみるといいかもしれません。
語学学校の費用:約30万〜35万円(3ヶ月合計)
語学学校は、月10万円くらいなので、3ヶ月通うと大体30万円〜35万円(入学金込み)。
私は、ESC(English School of Canada)に通いましたが、他の学校と値段的にはそれほど大差はないと思います。
振り返って個人的に思うことは、3ヶ月も語学学校に費やさなくてもよかったかもしれません。確かに、語学学校に通って、「友達を作りながら、英語力を鍛える」という意味では適切な場所だと思います。
ただ、例えば社会人の方で、「前職で英語を使っていた」など、英語力がある程度ある場合は、語学学校に通う期間を短めに設定するか、なんなら通わなくてもいいかもしれません。
もちろん、その判断は難しいかもしれませんが、語学学校も安い金額ではないので、その費用対効果をじっくり考えてみてください。「英語を学ぶ」という目的だけであれば、トロントは大都市なので、探せば色んなコミュニティーや無料のクラスなどもありますし、ネットで安く英会話の授業を受けることもできる時代です。常識にとらわれず、自分の目的に合った方法で、カナダ留学をアレンジできれば満足のいく留学になること間違いなしです。
ちなみに私は、語学学校で少し専門性のある「ビジネス英語」のクラスも受講しました。レジュメやカバーレターの書き方、面接の練習、カナダでの仕事の探し方、北米のビジネスコミュニケーションについてなどを学び、これからカナダで仕事探しを始める上でいい準備になったので、この部分はよかったと思っています。
社会人だけでなく「英語力+@」を求める人は、あえて語学学校ではなく、より専門的な学校、もしくは現地のコミュニティーに最初からアプローチしていくという方法もGood。探せば探すほど、出てきますよ〜!
*現地のコミュニティーなどを見つけるのにおすすめな情報サイトについては、こちらの記事の最後にリンクを貼っています。
家賃:約62万円(1年合計)
こうして振り返ってみると、やっぱり費用の中で「家賃」が大部分を占めていますね。
私の場合、最初の1ヶ月はホームステイをして、その後はシェアハウスに移りました。
「シェアハウス」とは、ご存知の方も多いと思いますが、その名の通り、みんなで家をシェアするという意味です。家のタイプは、一軒家、コンドミニアムなど色々あるのですが、家の中の一人部屋を借りるということ。ベットや机、クローゼットなどは元々部屋に用意されています。キッチン・バス&トイレなどはみんなでシェアすることが多く、家のWi-Fi・光熱費などは家賃の中に含まれていることがほとんどです。たまに例外もあるので、要チェック。
トロントでのシェアハウスをする場合、大体5万〜6万円($550〜$700)くらいが一般的な値段だと思います。ただ、2018年1月から、オンタリオの最低賃金が$11.60から$14に上がったことから、シェアハウスの家賃も全体的に少しUPした気がします。
それでは、私の1年間の家賃を具体的に振り返ってみます。
ホームステイ:約10万円×1ヶ月
朝食・夕飯の2食付きで、留学エージェントに手配してもらいました。
ホストファミリーはフィリピン人のご夫婦と6才の息子さんの3人家族。とても綺麗好きのご夫婦でした。私のプライベートルームも清潔感があり快適。ラッキーなことに自分専用のバス・トイレもありました!
ホストマザーより、ホストファザーの方がおしゃべり好きだったので、私はよくファザーと話したり、たまに勉強を手伝ってもらったりしてました。ホームステイ代は、留学エージェントを通して支払済みのため、直接現金で支払う必要はなかったです。
シェアハウス1件目:約45,000円×2ヶ月
人生の初めてのシェアハウス!emapleやkijijiなどの情報サイトを利用して、自分で探しました。
「すぐ見つかるだろう」と甘くみていたのですが、現実はそんなうまくいかず、苦戦。結局、時間がなくなり、土壇場で見つけた家に。だいぶ妥協をしましたね。(もっと早くから部屋探しをしておくべきだった…!)
このベットの枕や毛布は、私がWalmartで購入しました。というのも、元々あった掛け布団や枕は、汚なくて寝れないほどだったのです…。
シャワールームとトイレは、男性・女性の4人でシェアしていたのですが、汚なくて耐えられなくなり、結局2ヶ月で引っ越すという結果に!大家さんが同じ家に住んでいなかったので、家を綺麗に保つということが徹底されていなかったのかもしれません。
おまけに、洗濯機が家になく、近くのコインランドリーまで通っていたので、結局ランドリー代として無駄にお金がかかったという始末。夏だったので、まだマシでしたが、冬場の極寒の中コインランドリーまで行き来するのはさすがに辛いものがあると思います。
なので、皆さんも部屋探しには、1ヶ月くらいの時間をみて、じっくり吟味してくださいね。家賃の支払いについては、月単位で家主に現金を渡すのが主流ですが、その際、領収書か紙にサインしてもらうかして、支払い済みという証拠を残しておきましょう。
シェアハウス2件目:約47,000円×9ヶ月
2件目のシェアハウスは、とても綺麗で申し分のない部屋を見つけることができました!それでも10件くらいは見学したので、ようやく見つけた!と言う感じです。
ダウンタウンからは地下鉄で40分くらい離れた場所でしたが、クイーンサイズのベットが余裕で入る広さの部屋で、値段もリーズナブル。
一軒家の二階のお部屋なので、窓からの景色がよく、朝日も心地よかったです。さらに、ウォークインクローゼットも有り、収納スペースも十分。おまけに、壁掛けテレビまで用意していてくれたので、毎朝ニュースを見ることができて、最高。ほぼ自分だけが使うバス・トイレつきで、洗濯機・乾燥機は家にあり、無料で何回でも使用可能というパーフェクト具合。
1階には、大家さんであるカナディアンファミリーが住んでいたので、何かあれば、常にコミニュケーションが取れる環境にあったのも、Good。まるでホストファミリーのうちに住んでいるような感覚で、マザーからはよく焼きたての自家製パンをもらってました。
こちらも家賃の支払いは、大家さんに直接現金で渡す形。その都度、支払い金額・日付をを記載した紙にサインをしてもらっていました。
食費・日用品代:約14万円(1年間)
最初の1ヶ月は食事付きのホームステイをしていたので、食費はランチのベーグルとコーヒーくらい。質素(笑)
シェアハウスに引っ越してからは、食費やシャンプーや洗剤などの日用品代として、週に$20〜$30くらいは使っていたと思います。少し多めに見積もっても、$150/月×11ヶ月=$1,650(約14万円)くらいでした。
ちなみに、トロントで安いスーパーは「No Fllils」か「Walmart」が有名ですが、駅近になく、ちょっと不便かも。
*カナダの物価については、こちらの記事に詳しく載せています。
携帯代:約53,000円(1年間)
トロントに到着してすぐ、モバコンというお店でアンドロイド携帯を購入しました!
これで、カナダの携帯番号ゲット&日本から持ってきたiPhoneへテザリングできるようになりました。というのも、日本のiPhoneは、SIMフリーではないので、カナダでSIMを買って挿入するということができなかったんです…。
結局、携帯代としてかかった費用は、約$140(本体代)+$40/月×12ヶ月=$620(約53,000円)。$40/月というのは、安い方だったかな!
トロントでは、カフェやデパート、地下鉄など、どこでも大抵無料Wi-Fiがあるので、基本的に日本から持ってきたiPhoneで不便はないです。ただ、歩いている時など、Wi-Fiがないスポットでは、やっぱりテザリングができると助かります。
ただ、最近友人から聞いたのですが、「nextplus」というアプリを使えば、なんと日本にいる時から、無料でカナダの携帯番号を取得できるみたいです!これは画期的。このアプリを持っていない人に電話したい場合は、$2以下で70時間の通話ができる仕組みになっているようです。
交通費:約14万円(1年間)
カナダのトロントの公共交通機関は、「地下鉄・バス・ストリートカー」が有り、これらを総称して「TTC(Toronto Transit Commision)」と呼ばれています。
トロントの地下鉄マップは、びっくりするくらいシンプル!!!
そして、日本と違って、移動区間によって料金が変わるのではなく、どこに行っても、一律$3.25(大人)。なので、隣の駅まで乗っても、終点まで乗っても同じ値段。
しかも、目的地に着くまで、仮に「地下鉄+バス+ストリートカー」の3つ乗ったとしても、一回$3.25なんです。料金システムもシンプルで覚えやすい!
私は、毎日のように、TTCを使っていたので、マンスリーパスを購入していました。毎回、トークン(日本でいう切符)を買わなくてもいいので、とても便利でしたが、毎日TTCを使わない人は、マンスリーパスの元値を取るのは難しく割高になってしまうのがデメリット。
アダルトのマンスリーパスは、普通に駅で買うと$141.50なのですが、現地のラストリゾート(留学エージェント)で割引価格のマンスリーパスを売っていたので、毎月エージェントに行って$127.25で購入していました。$14.25もお得♩
他の留学エージェントでも、安く売っているそうなので、emapleをチェックするといいと思います!ただ、枚数も限られていますし、会員でなくても購入できるので、事前に予約が必要!
ちなみに現在では、通常料金が$146.25に値上げしたことから、エージェントで買える料金も少しだけ高くなりました。。。
*ワーホリで語学学校に通っている場合でも、「スチューデント」ではなく、「アダルト」マンスリーパスになります。
インターンシップの費用:約16万円(2社合計)
海外でのインターンシップは、私のワーホリの目的の一つでした。
日本の会社で6年間働いた末、「海外の働き方を見てみたい!」と強く思うようになったのがきっかけです。
せっかく地球に生れたんだから、日本だけじゃなくて他の国の働き方を見てみたい!自分にはどんな働き方が合っているのか、他の世界を見ながら考えてもいいんじゃないかと思ったわけです。
ただ、限られた時間内に、実際一人でインターンシップ先を見つけるのは、思ったより難しかったです。語学学校に通っている間に、インターンシップ先をIndeedなどで探しはじめ、アプライもしていたのですが、結局いいところが見つからないまま、語学学校も終了してしまいました(汗)
ここで要注意なのが、インターンシップは、それがたとえ無給であってもワーホリ期間が終わってしまうと、できなくなってしまいます。(インターンシップをするにはワークビザが必要なんです)
ということで、時間がない!と焦りはじめた私は、最終的にGO CANADAというインターンシップを紹介してくれるエージェントにお願いすることにしました。
【GO CANADAでのサービス内容】
- インターン先の選定・紹介
- 面接の練習
- 面接日の設定(受け入れ先の企業と面接)
- 英語の無料レッスンやイベント有り
【インターンシップ費用】
$1,300(1社目)+$600(2社目)=$1,900(約16万円)
2社目以降は半額以下!ということで、私は結局、2社でのインターンを経験しました。
- 1社目:大手ホテルのアカウンティング部署(3ヶ月)
- 2社目:不動産投資会社のマーケティング部署(3ヶ月)
*インターンシップ期間については、受け入れ先の企業やインターン生によって異なります。
どちらも無給のインターンシップでしたが、この経験はまさにプライスレス。特に日本で社会人をしていた人にとっては、日本の会社と比べる事ができるし、新しい発見があってより面白いと思います。興味のある人は是非トライしてみてほしいです。
お小遣い:約30万〜35万円(1年合計)
最後に、お小遣い。これは人によってだいぶ出費の差があると思います。
私はせっかくカナダに来たからには、ついでに色々行きたい!と思い、
- モントリオール
- ケベック
- バンフ国立公園
- キングストン
- ストラトフォード(ジャスティンビーバーの故郷)
- スーセントマリー
- バリー
- ニューヨーク
- ワシントンDC
- サンノゼ
- サンフランシスコ
など、色々旅行もしました。
友人宅に宿泊させてもらったりしてお金が浮いたこともあって、合計しても30万円くらいで済んだと思います。仕事が見つかってからは、ネイルや映画館にも行くようになりましたが、日本ほど高くないので大きな出費ではなかったです。
まとめ
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!いかがでしたでしょうか?私自身、記事を書きながら、「もっと安く済ませる事ができたのになぁ」とつくづく反省しています。この私の経験が、少しでも皆さんのお役に立てると嬉しいです!充実した留学になりますように!!